仕事一筋だった夫が…

仕事一筋だった夫が…

壮絶な離婚劇をお読みください。
今となっては笑い話で、元夫とも時々顔を合わせています。
しかし、当時は精神的に一番キツイ頃でした。
10年も前のことです。

 

当時、夫は小さいながらも会社の社長をしておりました。
会社と言っても自営業なので、雑務は私がこなしていました。
2人で築き上げてきた会社なので、休める日はほとんどありませんでした。

 

夫は“くそ”がつくほど真面目な人で、仕事以外に趣味のない人でした。
その分、私がアクティブに映画を観たり舞台を観たりと忙しくしていました。
夫の楽しみは、そんな私のお土産話を聞く事でした。
息子からは「おやじはこんなんで人生楽しいのか?」と言われるほどでした。

 

ある日のこと、町内会で行われる秋祭りの担当を引き受けることになりました。
指示をするのは全て夫です。
私はその分仕事の方をカバーしなければならなかったので、
祭りまでの期間は非常に忙しかったことを覚えています。

 

秋祭りが無事に終了し、打ち上げと称して1泊の旅行に出掛けました。
これは毎年行われていることでしたが、
こちらの事情もあり、我が家はいつも辞退していました。
その時は夫が全てを仕切らなければならなかったので、
初めて町内会の旅行に出掛けました。

 

旅行に出掛けた先で、芸者遊びを初めて堪能したそうです。
なかなか楽しかったみたいで、それはそれで良かったなと思っていました。
ところが、そういう芸者遊びが好きな町内会のある旦那様に、
「この辺でも遊べるのですよ」とそそのかされることになりました。

 

それまで、趣味もなく女遊びもせずに来た夫が、
女性に目覚めた瞬間だったかもしれません。
旅行からしばらくして、月に数回は芸者遊びをするようになりました。
さほど心配はしていませんでしたが、
お金の掛かる遊びでもあるので「ほどほどにしてよ」と釘を刺していました。
でも、遊び慣れていない夫にはほどほど加減が全く分からなかったようです。
芸者の思うがままになり、お金を湯水のように使うようになっていきました。

 

こうして夫は芸者遊びに身を滅ぼされ、仕事にも身が入らなくなっていきました。
私がどうにか支えていましたが、1人ではどうにも出来ず、
会社は倒産に追い込まれました。